"東洋医学"カテゴリーの記事一覧
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久々に鍼灸関連のエントリーを。
院長は毎朝携帯の目覚ましとラジオのタイマーセットで目を覚まします。
今朝も聞くとはなしに自動でついたラジオを聴いていると、
「公共の場での禁煙が広がっている北米では、なんとかタバコをやめようと様々な治療を試みる人が続出。
そんな中で専門家が薦めるのは・・・針と催眠療法なんです。」
ほぉ…思わず目が覚めました。
院長はタバコは吸わないのでその発想はありませんでしたが、一概にマユツバな話ではないかもと思えるエピソードがあります。
院長が鍼灸の学生だった頃、呑んべの同級生が「禁酒の耳ツボを試した」というのを聞いたことを思い出しました。
使用したツボの詳細は覚えていないのですが、ダイエットに使う「飢点」という場所を中心に耳ツボの刺激を行ったところ
「酒がうまくなくなった」
と言うことでした。
彼の目的は断酒ではなく「節酒」だったのであまり長い間続けなかったと思うのですが、それなりの効果は期待できるかもしれません。今朝のラジオでも
「カナダのマックギル大学の研究によりますと、ニコチン療法などのアプローチで禁煙できなかった人に効果的なのは、針治療と催眠療法なんだとか。
調査では、針治療を行った患者の55%がタバコを止めることができ、催眠療法でも施設によって20%から45%の患者が禁煙に成功しているんだそう。」
とのことでした。
ネットでいくつか症例を調べたのですが、禁煙に対してもやはり飢点を使っての治療の例がありましたのであながち間違いでもないと思われます。
ただ一つ付け加えなければいけないのは、耳ツボは「魔法のスイッチ」ではないということ。
先の同級生の例で言うと、耳ツボを刺激したからといって一瞬で呑む気がなくなる訳ではありません。「飢点」というツボは飢えを抑えるツボ、ということで主に食欲を抑えるという解釈でダイエットに使われますが、広義では飲酒や喫煙などを含む「欲求を抑えるツボ」のようです。なので呑むなら呑めるし食べたら食べられる、タバコも吸おうと思えば吸えてしまいます。あんまり欲しくないけど口寂しいからいつもの習慣で~なんてやってしまうと、効果は得られにくいかもしれません。
たまに患者さんからも「耳ツボダイエットってどうなんですか?」と聞かれることがありますが、以前に当院の患者さんで数回試された方で少し食欲が抑えられた例をお話しした後に
「でも耳ツボだけで簡単に簡単に痩せられるなら院長はこんなムッチリ体型じゃないですよ(苦笑)」
と付け加えることにしています。
というわけで、最後にものをいうのは本人の精神力。耳ツボはあくまで手助けであって、ご自身でのケア(運動、食事、生活習慣)も必要になってきます。
それを踏まえた上でお試しになりたい方はご相談ください。お値段などは要相談です。
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毎日暑いですね~。7月末の涼しさがあったせいか、この頃の暑さがなおのこと応えます。
そんな季節にお勧めなのが
「お酢」です!
最近院長はお酢、特に果実酢をよく飲んでいます。
かじつす。言いづらいですね。
まじゅちゅし(魔術師)からもらったかじゅちゅしゅ。
いえ、今回の話題は「果実酒」でなく「果実酢」です。
用法は簡単、果実酢を水で5~10倍に薄めるだけです。
飲むのは果実酢がお勧めです。米酢の高級なのは割と飲めるのですが、安いのだと結構きつくて飲みづらいです。ちょっとだけランクの上の果実酢が良いでしょう。種類もりんご酢、マンゴー酢、ブルーベリー酢といろいろありますが、出来れば加糖されていないものを選んだほうが良いでしょう。加糖されているとおいしすぎて飲みすぎてしまいます(苦笑)。
あと最初はかなり薄めからはじめた方が良いです。濃いと胃を痛めてしまいます。お酢は結構存在感があるので、10倍ぐらいからはじめても十分です。
気力のある時や時間的に余裕のある時はお湯やぬるま湯で割ったりします。
この季節は冷たいものにも手を伸ばしがちですが、あまり冷たいものを飲みすぎるとかえって体がだるくなってしまいます。そこをあえて温かいものを取ると、胃腸にかかる負担がぐっと軽減されて思いのほか体調が楽になってきます。
私の経験をお話すると、以前は夏の朝出勤時には冷たい100%ジュースをキューっと飲み干していました。その時は良いのですがすぐに喉が乾いたり、下手をするとだるくなって午前中ずっと調子が悪いということがよくありました。
それをお酢の常温水・もしくはお湯割りに切り替えたところ、午前中のだるさがすっかりなくなってしまいました。それどころか一日中元気が持続する感じがするようになってきました。
東洋医学的にはお酢は「収斂(しゅうれん)」の作用があります。収斂とは縮む・引き締めるという意味で、のぼせや高血圧、多汗など発散した状態を収める働きがあります。暑さでのぼせたり汗が止まらないといった状況にぴったりの食材です。
飲むのが苦手な方は酢の物やお寿司なんかも良いかもしれませんね。 -
先日の本のうちの一冊。
こちら。
おくづけによると昭和52年頃に鍼灸師だった父が購入したもののようです。
初版が昭和15年なのでちょっとした古典。
実はこの本、本当は自分で買おうと思っていたものなのです。
父のことは正直かなり苦手でした。自分自身が鍼灸師になったのも別に後を継ぐとかそんな立派な考えからではなく、
「母も亡くなったことだしそろそろ手に職をつけよう、そういえば鍼灸師はどうだ?」
と言った程度でした。元々父の治療院は全く流行っておらず、「後を継ぐ」という概念すらありませんでした。それにそれまではコンピュータ関連の仕事をいろいろやっていたのですが、自分にとって一生涯つづけられるかどうかは不安があったのです。
その後さまざまなご縁に導かれ、良い学校に進み、いくつかの治療院を転々とした後開業しました。
そしてつい最近のこと。
両親の不用品を整理しようと本棚を引っ掻き回している中でこの本を見つけました。パッと見かなり汚れていたので廃棄を考えたのですが、何となく読んでみるとこれがかなり面白い。
「そう言えば…」
以前鍼灸の業界誌を読んでいた時に、ある先生のお奨めする本に目が留まり近々購入しようと思いそのタイトルを2件手帳にメモしていたことを思い出しました。
そのうちの1冊が、この画像の本だったのです。
父が買っておいてくれたのでしょうか?
その答えはもう何十年か経った後、あの世で聞いてみることにします。