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今回は鍼の種類の話です。
何故人は鍼を使用して治療するようになったのか。
前回の話と総合すると、
「『肌に何かあてがうと痛いのが取れた』ということを経験的に知ったから」
ということになります。
道具は最初は石のハリ(ヘンセキといいます↓)だったようです。それが金属に変わっていきました。
「ハリ」を指す「鍼」と言う時の成り立ちですが、「かねへん(金)」は金属を表し、つくりの「咸」は封じることを表すのだそうです。つまり鍼は金属で(病を)封じる、と言うところから来た会意文字なのです。
ちなみに「咸」の字の意味は↓
「口+戌(ほこをもつ)」で、刃物で強いショックを加えて口を封じることで、あわせて封じこむ意をふくむ。転じて「おしなべて、みな」の意に用いる。感の 原字
※針という字は主に縫い針を指します。漢字字典によって鍼と同義としているものもあります。
さて、「鍼で刺す」というと気になるのが痛さではないでしょうか。
例えば縫い物をしていて指に針が刺さると、夢中でやっている時などとんでもなく痛く感じますし、注射にいたっては子供から大人まで「好き」と言う方はあまりいらっしゃらないでしょう。
鍼の痛みはその太さによるところが大きいのです。
細ければ細いほど痛みは少ない傾向にあります。
通常皮下注射では0.40~0.55mm、動・静脈注射や筋肉注射では0.65~0.80mmの太さのものを使用するそうです。
また最近糖尿病患者用のインシュリン注射に使用する「痛くない注射針」というのがあるのですが、それは0.20mm程度だそうです。
一方縫い針は、こちらも用途によって太さもいろいろですが、一番細いものは0.4mm程度のものがあるようです。
http://www.clover.co.jp/hari/itiran.shtml
さて、鍼灸の鍼はどうでしょう。
当院で主に使用しているのは0.2mm、他に顔面に刺したり軽めの刺激をする場合に使用する鍼で0.16mmのものがあります。何と皮下注射用の針の外径の半分です。更に皮下注射用の針は注射液を通すために管状になっているわけですが、何とその管の内径とほぼ同じ太さなのです。
実際患者さんの中では鍼が体に入ったことすら気付かないという方もたまにいらっしゃいます。
こんなエピソードから、鍼灸の鍼は注射や縫い針よりは痛くなさそうだと感じていただけると幸いです。
ただ、患者さんとの会話ではこんなことがあります。
患:鍼が入ってくると、突然ドカンって痛くなることがあるよね。
私:それって体の奥の方がドンと重くなるような感じですかね?
患:そうそう!あれ気持ち悪いんだよね~。
私:それは「響き」っていうんですよ。
響きとは一体!?
次回につづきます。
次回につづいちゃって
・・・似ない・・・。
何故人は鍼を使用して治療するようになったのか。
前回の話と総合すると、
「『肌に何かあてがうと痛いのが取れた』ということを経験的に知ったから」
ということになります。
道具は最初は石のハリ(ヘンセキといいます↓)だったようです。それが金属に変わっていきました。
「ハリ」を指す「鍼」と言う時の成り立ちですが、「かねへん(金)」は金属を表し、つくりの「咸」は封じることを表すのだそうです。つまり鍼は金属で(病を)封じる、と言うところから来た会意文字なのです。
ちなみに「咸」の字の意味は↓
「口+戌(ほこをもつ)」で、刃物で強いショックを加えて口を封じることで、あわせて封じこむ意をふくむ。転じて「おしなべて、みな」の意に用いる。感の 原字
※針という字は主に縫い針を指します。漢字字典によって鍼と同義としているものもあります。
さて、「鍼で刺す」というと気になるのが痛さではないでしょうか。
例えば縫い物をしていて指に針が刺さると、夢中でやっている時などとんでもなく痛く感じますし、注射にいたっては子供から大人まで「好き」と言う方はあまりいらっしゃらないでしょう。
鍼の痛みはその太さによるところが大きいのです。
細ければ細いほど痛みは少ない傾向にあります。
通常皮下注射では0.40~0.55mm、動・静脈注射や筋肉注射では0.65~0.80mmの太さのものを使用するそうです。
また最近糖尿病患者用のインシュリン注射に使用する「痛くない注射針」というのがあるのですが、それは0.20mm程度だそうです。
一方縫い針は、こちらも用途によって太さもいろいろですが、一番細いものは0.4mm程度のものがあるようです。
http://www.clover.co.jp/hari/itiran.shtml
さて、鍼灸の鍼はどうでしょう。
当院で主に使用しているのは0.2mm、他に顔面に刺したり軽めの刺激をする場合に使用する鍼で0.16mmのものがあります。何と皮下注射用の針の外径の半分です。更に皮下注射用の針は注射液を通すために管状になっているわけですが、何とその管の内径とほぼ同じ太さなのです。
実際患者さんの中では鍼が体に入ったことすら気付かないという方もたまにいらっしゃいます。
こんなエピソードから、鍼灸の鍼は注射や縫い針よりは痛くなさそうだと感じていただけると幸いです。
ただ、患者さんとの会話ではこんなことがあります。
患:鍼が入ってくると、突然ドカンって痛くなることがあるよね。
私:それって体の奥の方がドンと重くなるような感じですかね?
患:そうそう!あれ気持ち悪いんだよね~。
私:それは「響き」っていうんですよ。
響きとは一体!?
次回につづきます。
次回につづいちゃって
・・・似ない・・・。
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